2009年9月24日木曜日

viridian

 Viridianインターフェイス(Hyper-V)をエミュレートします。 (HVMドメイン)





 Viridianインターフェイス(Hyper-V)が提供するハイパーコールの一部をエミュレートします。Xen 3.4.0の時点では、本機能によりWindows Vista/7やWindows Server 2008において複数の仮想CPUを割り当てた場合にSTOPエラーが発生する現象を抑制できるようです。

■ 書式

viridian=<n>

■ <n>の値


  • 1 …… 有効

  • 0 …… 無効





■ 注意点


  • Viridianインターフェイスに対応したゲストOSが必要です

  • Xen 3.4以降

  • 本情報はXen 3.4.0時点の内容です

■ 参考


2009年9月16日水曜日

CentOS 5.3におけるXenマイグレーション利用時の注意点

Xen徹底入門 第2版で注意書きを入れようと思っていましたが最終的に入らなかったようなので、こちらに書いておきます。


Xen徹底入門 第2版では、マイグレーション機能についてCentOS 5.3 (64bit版)の検証結果に基づき解説しましたが、CentOS 5.3付属のXenパッケージには下記のとおり既知の問題があります。

64bitのハイパーバイザを使って32bitのドメインをマイグレーションを開始すると、ログに下記のメッセージが出力され、失敗する
 INFO (XendDomainInfo:1719) Dev 51712 still active, looping...


念のため、64bitのゲストの場合は問題なくマイグレーションできています。この問題はRed Hat Enterprise Linux 5.3にも存在するようです。根本的な解決策としては、CentOS 5.3標準のパッケージは利用せず、下記の方針でXenのバイナリを入れ替える必要があるようです。


  • 自分でXenをビルドしインストールする

  • CentOSプロジェクト以外からリリースされているパッケージに置き換える

バグの存在は残念ですが、CentOS 5.4以降のバージョンでは解決されることに期待したいと思います。


参考情報:

[Xen-users] live migration fails with device still active

http://lists.xensource.com/archives/html/xen-users/2009-04/msg00586.html