2016年5月6日金曜日

Oculus Rift CV1 をスムーズに迎え入れるためのポイント

ゴールデンウイーク突入早々に Oculus Rift CV1 が届いたのですが、実際に動かせるようになるまで、思った以上に時間がかかりました。

というわけで、自分が Oculus Rift CV1 を入手して色々試した上で、「Oculus Rift CV1 到着前に知っていたら良かったかも」と思ったことをいくつかまとめてみます。

GPU のドライバを最新にアップデートしておく

GeForce や Radeon など GPU のドライバを最新のアップデートしておきましょう。そうしないと Oculus Rift のセットアップが途中で「アップデートするように」と注意されてしまいます。

ドライブの容量をあけておく

Oculus Rift のランタイムをセットアップする際、インストール先のパスを指定します。ここで指定されたパスの下に、今後インストールする Oculus 対応アプリケーションも保存されていきます。このため、 Oculus Rift のランタイムのインストール先は容量に余裕をみておく必要があります。

ランタイム自体が 1.2GB 、さらにゲームタイトルをロードするスペースが必要です(たとえば一作 20GB など)。つまりは100GB程度空きあれば、とりあえずは安心です。別に、足りないならば、コマンドプロンプトでジャンクションきってもいいですけど。

おまけ。私の環境は C: (SSD 50GB空き / 256GB), D: (HDD 1TB空き / 2TB), K: (ioDrive2 200GB空き / 1.2TB) という構成だったのですが、なぜか K: にしかインストールさせてくれませんでした。おそらくインストーラのバグだと思います。
ランタイムのインストーラが、可能なドライブしか表示してくれませんが、そこでなぜか本当に K: しか出てきませんでした。 K: のドライブレターを外したらインストール可能なドライブがひとつも見つからずにセットアップできず、です。なので、私の環境では ioDrive2 に Oculus および関連ファイルがインストールされています...。


CV1 が届く前にランタイムのダウンロードを済ませておく

Oculus Rift ランタイムのセットアップは oculus.com/setup からファイルをダウンロードして実行します(と、ハードウェアとともに届く説明書に書いてあります。)。
このアドレスから入手したインストーラが 800MB 近くのファイルをダウンロードするので、そこでもけっこうな時間待ちがあります。 Oculus Rift 自体がなくてもソフトウェアのセットアップ(ダウンロードおよびインストール)は可能なので、先に済ませておきましょう。

ソフトウェアをインストールした後に Oculus Rift 、センサ、コントローラの設定を行う必要がありますが、そこは実機がないと進めないと思います。

XBox 360 ワイヤレスコントローラがあるなら、 PC に接続しておこう

Oculus Rift CV1 には Xbox One コントローラが付属していますが、これは日本国内だと無線で利用できず、配線が邪魔になります。 XBox 360 用のワイヤレスコントローラとレシーバがお持ちでしたら、そちらを PC に接続して利用すると快適です

Steam を準備しておこう

Oculus 向けのアプリケーションは Oculus のアプリストアである Oculus Store から購入可能になります。同時に VALVE が運営する Steam でも VR 対応アプリケーションが購入できます。

「どうして Oculus Store ではなく Steam を使うの?」 一部のゲームは Oculus Store で Oculus Rift 専用として独占販売されるようですが、見た感じ Oculus Store と Steam で扱われているタイトルも複数ありました。タイミングによるでしょうが、為替の都合同じタイトルが Steam のほうが安くなっていたりするケースもあります。

また、 Oculus Store で購入したソフトウェアが HTC Vive など他の VR ヘッドセットで使えるのか良くわかりませんが、 Steam で購入したソフトは、対応していればどちらでも使えそうです。また、 Steam では Virtual Desktop など、 Oculus Store に無いけども便利なアプリケーションなどもあります。 Oculus Store にあるものは Oculus Store から買ったほうが楽だとは思いますが、 Steam も準備しておくと色々ナイスです。

 Oculus Rift が届く前に済ませておくべき事は下記4点です。
  • Steam のアカウントを持っていなければ、作成する
  • Steam クライアントソフトウェアを Oculus Rift のホストとなる PC にインストールする
  • Steam クライアントから、Steam VR をインストールする
  • 購入を決意しているタイトルがあるのなら、事前に購入してインストールを済ませることも可能
Oculus Rift が到着し、 Rift のセットアップを済ませたら、下記の作業ができるようになります。
  • Steam VR のコンフィグレーションを済ませる(そうしなければ、 SteamVR が起動に失敗します)
  • Oculus の設定画面で「Unknown Source」を有効にし、 Oculus Store 以外から入手したソフトウェアも実行できるようにする

それでは、よい VR ライフを。

Oculus Rift と組み合わせて無線式のコントローラを使う

ついにコンシューマ向けの Oculus Rift が発売開始され、日本の予約者の方々のところにも続々と届いているようです。

ただ、日本のユーザにとっては、日本でのみ(?)残念な点として、本来 Oculus Rift に同梱されている XBox One コントローラのレシーバーが省かれ、代わりに USB ケーブルが付いてきています。それでも価格据え置きなのはちょっと残念ですが、まあそれはおいておいて。

XBox One のワイヤレスレシーバは、日本国内で利用できない周波数を使うため、並行輸入品を購入して利用していると、知っているか知らないかに関わらず電波法違反になります。もちろん技適も通っていません。手元で動くかどうかはともかく「使っちゃダメ」、というわけで、 Oculus Rift のパッケージからは日本向けのパッケージに限ってレシーバーが除かれています。

とはいえ、Oculus Rift 本体からは HDMI および USB3.0 のケーブルが出ているほか、 XBox One コントローラを手元にまで引っ張ってくると、ケーブルが増えて邪魔です。 Rift 本体のケーブルはどうにもなりませんが、とりあえずコントローラは無線化することにしました。



これを....



こうじゃ!



写真を見て判る人はもう判ったと思いますが....  Oculus Rift 付属の XBox One コントローラを使わずに、XBox 360 の無線式コントローラを接続して使っているだけです。以前 XBox 360 用の 2 台目のコントローラを買うときに、 Windows マシンにも接続できるよう、 Windows マシン用のレシーバーが付属しているパッケージを購入していました。 いままで一度も Windows でこのコントローラを使ったことはないのですが、 Oculus Rift と組み合わせて使うために、今回はじめてレシーバーを Windows 10 マシンに接続してみました。さすが Windows と XBox 360 レシーバーです。レシーバーのペアリングボタンを長押しし、コントローラもペアリングモードにして、あっさりと接続できました。

XBox 360 コントローラとワイヤレスレシーバのセット商品は、いまでも市中在庫があるようです。これからコントローラとセットで買いたいかたはこちらを購入すればいいのではないかと思います。



もし XBox 360 コントローラをすでにお持ちで、コントローラを購入する必要のない方は、下記のレシーバーを購入すれば、たぶん手持ちのコントローラを Oculus Rift との組み合わせに転用できます。



「ところで、 Rift 付属の XBox One コントローラを使わなくても大丈夫なの?」という疑問をお持ちのかたへ。ちょっと調べてみたところ、 Rift 向けのソフトウェア開発では XBox 360 コントローラはよく使われているそうです。 Windows の仕組み的には XBox 360 / XBox One のコントローラは特に区別もしていないようですし、ボタンの数とかも一緒のはずなので、 XBox 360 用コントローラを使っても問題は無いはずです。

よい VR ライフを。