2021年1月16日土曜日

コロナ禍でやっと自宅ごはんが定着してきたアラフォーのキッチン環境の話

自炊なんてする気はまったくなかったのに、コロナウイルスのせいで日々の95%の食事が自炊になってしまった。まあ、自炊と言えるほどのしっかりした自炊でもないので、敢えて自宅ごはんと書くことにしよう。

コロナウイルスが話題になりはじめてからの直近1年弱で、購入してよかったと思えるキッチン用品などを挙げてみる。


冷蔵庫: SHARP SJ-GW41F

シャープ SHARP プラズマクラスター 冷蔵庫 どっちもドア(両開き・ガラスタイプ) 幅60.0cm スリムタイプ 412L 5ドア ホワイト SJ-GW41F-W

最近まで、2004年の就職のタイミングで購入した130L台の小さな冷蔵庫を使っていたが、日常的に自宅で食事を準備しようとすると、容量的にはかなり不満を感じるサイズだった。また、1-2年前から変なリレー音が聞こえるようになっていたので、冷蔵庫を買い換えたいと思っていた。

ペットボトル等の飲料類がたくさん冷やせることを求めると観音開きは自分に向いていない気がして、また転居の際にもドアの方向がネックにならないようにと考えてシャープの両開きドアにした。別にもっと大きいサイズの冷蔵庫でもいいかなと思ったけど、412Lであれば当面は不自由ないだろうし、横幅600mmであれば転居の際に冷蔵庫の設置場所が制約事項になることはないだろう、という判断でこのサイズに決めた。


しばらく使ってみて感じるのは、もっと冷凍スペースが大きくてもいいかな、という事。冷蔵庫が割とスカスカで、冷凍庫の利用率が非常に高い(後述するエアオーブンが非常に便利だからだ。冷蔵庫とエアオーブンの相乗効果とも言えるかもしれない)。


水切りラック: ヨシカワ 1306081

ヨシカワ 日本製 水切りラック シンクサイド 幅の広がる 2段水切り 15~27.5×57cm 1306081

キッチンの左側スペースに余裕があったので、この奥行きにあわせた水切りラックを購入した。二階建てで、自炊初心者には贅沢すぎるようなサイズである。

後に包丁ホルダーも購入した(同社製品もあるが、私は他社製品を組み合わせている)。これをつけて以降、メインの包丁の定位置はココになった。外れて危ないのではないかと言われることがあるが、インシュロックで固定してあるので、震度7の地震でラック全体がひっくり返る状況でもなければ包丁が飛び出すことはない。


食器棚を持っていないためシステムキッチンの収納スペースしか食器や調理器具の格納場所がなく不便なので、褒められた状況ではないが、水切りラックにモノが残りがち。その状況で、このサイズ感はとても便利に使っている。

この水切りラックはいまの賃貸物件のキッチンの作りにぴったりな仕様のものにしてしまった。日本メーカー製で比較的高級ナモノだけど、将来引っ越しをしたときには、この水切りラックがうまく使えないかもしれない。でもいまのキッチンでの日々が幸せだから、それはそれでいい。


炊飯用の鍋: ストウブ ココットでゴハン S

staub ストウブ 「 ラ ココット de GOHAN ブラック S 12cm 」 ご飯鍋 炊飯 1合 鋳物 ホーロー 鍋 炊飯器 【日本正規販売品】 La Cocotte de GOHAN 40509-653

何年か前に、購入から15年ほど経過した炊飯器の蓋部分が壊れてしまい、それ以後自宅で炊飯できなくなっていた。新しい炊飯器はコレを買う1年前ぐらいから探しはじめていて、ふるさと納税で入手しようかとか、折角だから美味しく炊ける炊飯器がいいなとか色々と考えて市中のラインナップを見ていたのだが、特に美味しそうに炊飯できそうなのはファミリー向けサイズで、私のような独身にちょうど良さそうなサイズのものはあまり選択肢がないと感じていた。

このホーロー鍋に水 200ml と米 1合をいれてしばらく時間をおいた後、ガスコンロ強火で一気に沸騰させて、沸騰したら一度全体をかき混ぜ、蓋をして弱火に。5分後に火を止めたら10分ほど蒸らし、食べられる。炊飯にかかる手間は、強火の間の数分間と、キッチンタイマーからの割り込みが発生した瞬間だけ。平行で洗い物などをしているとこの時間はロスには感じないし、炊飯器での炊き上がりまで数十分待っていた頃がバカらしくなる手軽さである。

米はゆめぴりかの無洗米を使っているので、といではいない。とぐ手間が発生すると自分的にはかなりハードルが上がるかなと思う。毎回1合で炊いているが、大抵は0.5合ぐらいでよかったりもするので、半分はジップロック容器に移して冷凍している。冷凍された米は容器から出してジップロック袋に移し、過去に炊いたが食べていない米はストックしている。本当にすぐに食事にありつきたい時などは、このストックが活躍している。

このホーロー鍋は底の径がかなり小さいので、標準的なガスコンロでは標準の五徳に乗らない。このため、小さい鍋などが載せられる五徳を併用している。

パール金属 五徳 ブラック 外径14cm 鉄鋳物製ミニ ホーロー加工 フェール HB-4198

実はいま使っているのはふたつ目。洗い物を終えた後にガスコンロで加熱して乾かしたりしていたのだが、ひとつ目の個体を加熱しすぎて底を割ってしまったので、二つ目を購入した。空焚きしてはいけないのだが、温度センサーつきのガスコンロだから大丈夫だろうと油断していたら破損してしまった。まあ底が割れていても使っていいみたいだけども、表面のガラス質が欠けていてカケラを食べるるのは気持ち的に嫌だし、錆びやすくもなっており扱いが面倒で、買い直した。


包丁: 京セラ セラミックナイフ

京セラ 包丁 ファイン セラミック 三徳包丁 16cm グリーン 漂白 除菌 対応 無料研ぎ直し券付 Kyocera FKR-160GR

これまで2000円程度の包丁を使っていて、研いでみたりもしたけども、やはり慣れていない人間が研いでもなかなか切れるようにはならなかった。このセラミックナイフは今のところ非常に快適に利用できている。タマネギを切っていても目が痛くならないだけでも大変助かっている。固い食材に対してだと刃が欠けたり、捻ると割れたりというリスクはあると思うが、そういう事はしないように注意している(場合によっては古い包丁を併用)。


エアーオーブン: レコルト Air Oven エアーオーブン ノンフライヤー RAO-1 

レコルト Air Oven エアーオーブン ノンフライヤー RAO-1 レッド

妹の家で、フィリップス製のノンフライヤーでフライドポテトをさくさくっと作っているのを見て、ノンオイルフライヤーは便利で良さそうだなと思っていた。ただ、フィリップス製のノンオイルフライヤーはもう廃番になっており、中古品しか市中では見かけないので、代わりになるものを探していた。グリルやオーブンレンジの代替として利用しているが、かなり手軽に使えるので気に入っている。購入してからの利用頻度は当初を想像を大幅に超えて高い。

このモデルは、ノンオイルフライヤーというよりは、製品タイトルにあるとおりエアオーブンだ。中に電熱器とファンが入っていて、稼働中に空気をかき混ぜる仕組みになっている。フィリップスの本物なノンフライヤーは掃除機並の音を出していた(それぐらい空気を高速に循環させている)が、この製品はそこまでのものではない。

本物のエアフライヤーと比べれば格段に静かなので集合住宅で真夜中に使っても迷惑をかけない点はメリットだが、ノンフライヤーとしてはパワー不足。空気をかき混ぜてくれて、しみ出した油分がカゴの底に貯まるオーブンだと捉えたほうがいい。他の製品と比べると角張っているので、洗い物はしやすい方で、それが頻繁に利用する上で心理的障壁を下げているように感じる(その代わり空気の循環がトレードオフになっているかもしれない)。

電子レンジのオーブン機能で冷凍フライドポテトを加熱するのが地味に手間だが、これを使うととても簡単だ。魚の切り身を焼くのにも使える。コンロのグリルを使わなくてもいいので掃除する場所も減る(私は、もうグリルを使うことはないと思って、排気口を封印してしまった)。冷凍唐揚げは、一度油で揚げられたモノはうまくいくが、揚げる手前で冷凍された唐揚げには対応できないと思ったほうがいい。ノンフライヤーとしての機能を求めるなら、たぶん他にもっといいモデルがあるだろう(買い換えてもいいかもしれない)。


PVCキッチンマット

キッチンマット クリア PVC 45×180cm 厚さ1.5mm クリアマット 台所マット 透明マット ソフト 撥水 おしゃれ 汚れ防止 お手入れ簡単 床暖房対応 滑り止め (180*45cm)

今回のキッチンでは、PVCの透明なキッチンマットを使用している。液体をこぼしても、モップで拭き取るだけで済む。物件の床を汚さないで済むし、洗濯機で洗わなくても簡単に掃除できるのがとても便利。今後も同じようなものを使い続けるだろう。


これを言ってしまうと身も蓋もないシリーズ1: 広いキッチン

最後に、装備というよりは環境的要素について。フルサイズのキッチンは本当に便利だ。自炊慣れしていないシロートの私のような存在にとって、横幅1メートルにコンロと流し台が集約されているようなユニットキッチンでの料理は、経験がない上でハンデを背負わされているようなものだ。広いキッチンがあるだけで、自炊の難易度はガクッと下がる。


これを言ってしまうと身も蓋もないシリーズ2: グロサリー店へのアクセス

2020年までは坂が多い地域に住んでいて、スーパーで食材を購入して自宅に持ち帰るためには必ず坂道を登らないといけなかった。これはかなりのハードルだった。首都圏で車は持っていないので徒歩がメイン、坂が多いこともあり自転車も持っていなかった。

いまは複数のグロサリー店へ徒歩5分以内にアクセスできる立地になったことで、食材を買いにいく行為に対する障壁がとても下がっている。隣のブロックのコンビニに行くレベルの感覚で、ただ税別100円のカットねぎだけを買うつもりで外出するのすら苦ではないレベルである。次に引っ越しするときも、スーパーなどが近い場所にしようと思う。


まとめ: 環境が揃ったら自宅ごはんが楽しくなった 

私はもともと、食事を準備するために時間をかけたくないと思っている。引っ越し前は、起きたらすき家に行って朝食メニューを頼むような生活をしていた。コロナウイルスが問題にならなかったら、こんなに普段から自宅でごはんを食べていなかったか、弁当などに依存していたと思う。1年前の食生活と比べて、1日あたりのコストはコンサバに見積もっても半額以下になっていて、冷蔵庫以外はすでに投資対効果は得られている。

使いやすいツールを揃えるということは、台所に対する苦手意識を和らげてくれて、場合によっては手間や苦痛を取り除いてくれるんだなあと改めて感じている。スノーボードでも下着やフリースなどをユニクロから山用に変更したときに、それまでの苦労から解放されてとても快適になった。自宅でごはんを食べるのも、同じようなものだなあと思う。

この一年間の食生活の変化は、自分の残りの人生の食習慣そのものを変えることになることを確信している。