2016年8月16日火曜日

買って良かったと思った家電製品ベスト3

度々まわりにお勧めしている便利な家電ベスト3を紹介してみる。持っていない人は是非トライ!

1. 超音波電動歯ブラシ ソニックケア




2004年の就職当時、職場の人から「長谷川くんはコーラ星人だね」っ て言われたことがあるほどにコーラというか炭酸飲料が好きだ。コーラを飲むとどうしてもカラメルが歯にこびりついてしまいネトネトするし、それが、歯並び が悪いせいで磨きづらい隙間にいっぱい残るので虫歯もできやすい。歯医者に教えてもらって知ったけど、唾がビヨ〜〜〜ンとのびるのは糖分が口の中にある証 拠だそうで。歯は綺麗な状態だったら触るとキュッキュッとなるけど、なかなかそこまで磨くのは手間がかかる。歯磨きが面倒で糖分を避けてみた時期があった けども、力が出なくなってしまったので、ある程度の甘い物は必要なんだなあと悟った。

ある日ソニックケアを購入したところ、歯磨きにあれだけ苦労していたのに、ソニックケアならコーラを飲んでもすぐに歯を綺麗な状態に磨けることに気づいた。ソニックケアは安いのなら1万円もしないし、効率と虫歯リスク減らせることを思えば即買うべきだと思う。

同僚にその話をしたところ「ボクは○○○○○o○の電動歯ブラシを使っていますよ」と言うけども、ソニックケアに買い換えさせたら、その後、使い始めてとても感動していた。まあ最終的にどれが合うかは人それぞれだろうけど、ソニックケアはお勧めだと思う。また何種類かあるけども、複数モデル使ってみたかんじ、自分は一番安い本体でも十分だったので無理に高い本体は買わなくてもいいと思う。

2. 乾燥機能付き洗濯機




2006年、社員寮(浴室乾燥つき)から追い出され、その直後に雨の日が続いて洗濯物が乾かず閉口し、わずか2年しか使っていない洗濯機を下取りに出して買い換えた。

購入したのは日立の白い約束 洗濯7kg/乾燥4kgのモデル。7kgは実家で家族4人の洗濯物をさばいていたサイズなので一人暮らしには相当おおきいように思えるけど、乾燥4kgの部分でサイジングした。洗濯機の設置場所がかなり狭くて、搬入出時には事前に物件のドア(木ネジで蝶番が固定されている)を外しておかないといけなかった。

乾燥機能つき洗濯機を買ってからはユニクロの下着や靴下、タオルなどは全て乾燥機能に任せている(寮時代も浴室乾燥に任せていたけど)。家事に時間をかけたくないし手間が大幅に減るので、社会人になる人には間違いなく乾燥機能つき洗濯機を購入してほしいと思う。

ただの温風ではなく、ちゃんと乾燥できるモデルを調べた上で購入しないと痛い目に合うかもしれないので、 2ch とかで購入時の乾燥機能付き洗濯機の最新機種をチェックしよう。一人暮らしなら、イニシャルコストと稼働頻度を考慮して、ヒートポンプ式でなくてもヒーター式水冷除湿タイプでいいと思う(私が持っているのは、このタイプ)。

3.ノイズキャンセリングヘッドホン




 2011年、出張ではじめて海外 に出たとき、ソルトレイクシティ(実際には隣のパークシティ)のアウトレットモールにあるBOSEの店舗にて QC-15 を購入。当時は円が非常に強くて90円をきっていた ので、日本円でたぶん2万5000円をきっていたように思う。少なくとも3万出した覚えはない。購入時は半信半疑だったけども、使い始めてコレがすごく便利なものだと判った。

このヘッドホンを使ってい ると、飛行機のなかで10時間とか過ごしていても騒音をかなり軽減してくれるので、ぐっすり眠れる。なぜか私はこのヘッドホンで L'arc-en-Ciel の曲を再生していると本当にぐっすり寝てしまうので、はじめての出張の帰路から飛行機での移動があまり苦痛に感じなくなった。サングラスやアイマスクと組 み合わせると完璧。

また、深夜バスで青森にスキーに行くときにも重宝する。バスの走行音が大幅に軽減される。21時 頃出発のバスが7時頃に青森につくので9時間はバス内で揺られることになり、昔は本当にこの時間が辛かったけども、 QC-15 を使うようになってからは移動時間のほとんどはぐっすり寝てしまうようになった。

QC-15 は二度断線して修理に出した。どちらも保証期間を過ぎていたので1万円ちょいの金額を支払うことで良品への交換をしてもらった(二度目は追加料金で現行モデルへの QC-25 にアップグレードしてもらったので、今使って居るのは QC-15 ではない。製品+このあたりのアフターケアも良いのでブランドバリューがあるんだなと思った)。

移動時間がとても快適になったので、長時間移動が多い人はノイズキャンセリングヘッドホンは是非もつべきだと思う。まあ、モデルによるけども、国内市場価格 3万円後半〜 4 万円後半は、私自身でも手は出せないかな……。海外にて、国内市場価格より安く手に入りそうだったら、検討すると良いと思う。

とある素晴らしいオンラインソフトウェアにおける、シェアウエアとしての形態

この記事はこのソフトウェアに対する文句とかではなくて、ただただ”ソフトウェア開発に費やしている技術も、それのマネタイズ の方法もうまいなぁ”と思って関心している、特定のオンラインソフトウェアの話で、別に作者を晒し上げようとか、そんなつもりは全くない。このソフトウェアは対価を支払う価値は十分にあるし、作者が下記のとおりに書いていないのは意図的だと思うから、特定のソフト名はここでは書かないことにした。

某 Slack でとあるシェアウエアがよく考えられているという話をした。

そのソフトウェアは、ビデオキャプチャデバイスと組み合わせて利用するもの。プレビューのほか録画機能も持っている(名前的にはそちらが主眼なのだろう)。ただ録画機能を持つソフトウェアだが、独自の突出したコーデック部分が別配布になっている。

メインの実行ファイルが入っているソフトウェアを実行するためには、別途配布されているコーデックもインストールしておく必要がある。技術的には、そのコーデックをインストールしておかなくてもメインの実行ファイルは動作するはずだ。でも、コーデックがないと実行できないよ、とエラーを表示して、終了する。

そうするとユーザーはコーデックとして配布されているパッケージをインストールしようとする。そのコーデックは有償で、数千円と、けっこういい値段が付けられているソフトウェアだ。コーデックはシェアウエアの形態なのでレジストしなくても利用できるが、未レジストの場合にはウォーターマークが表示される仕様だ。

私は2012年にこのソフトを見つけて使い始めたけども、この作者はほんと凄いなぁと関心した。技術的にもよくできているし、稼ぎ方もうまく考えているなぁと思ったから。

過去に bt878 のテレビチューナーを使ったときはソフトウェアスタックが本当にダメだったし、 2012年に購入してから IkaLog 開発にまで活躍してきた DC-HD1 でも、ドライバがおかしいんじゃないのって死に方をよくする。今時の Windows ってそう簡単にブルースクリーンなんて出ないけど、キャプチャまわりをいじっていると、けっこう死ぬ。キャプチャまわりは絶対的にユーザ数が少ないので QA が十分にできていないんだろうなぁと推測している。 Webcam の利用数は相当数あるだろうし、そっちの問題は比較的少ないと思うと、やっぱりチップセット側のドライバの問題なんだろう。

で、ちょっと操作した瞬間にドライバが OS を道連れにするような実装が度々あるキャプチャデバイス群を使って映像を取得し、リアルタイム表示もわりと低遅延でがんばっていて、画像処理もまじめにやっていて、さらにはコーデックまで独自に提供してしまうソフトウェアがあるわけだけど、これが、コーデック以外の部分は事実上フリーソフトとして使えるようになっている。

独自形式で録画時・再生時に使うコーデック以外の機能も充実しているのでコーデック部分に課金するのはチャンスロスが大きいんじゃないかと思う人は度々いるはずだけど、これがなかなか良く考えられていると思う。なぜなら、キャプチャデバイスとの相性で起動できなかったり、映らなかったり、 OS を道連れにしてしまうような部分では課金していないのだから。課金対象は、 DirectShow 向けのコーデックとして、 OS から渡された画像データをエンコードしたり、デコードしたりして OS に返す部分だけ。ここはハードウェアが絡まないので相性問題などは発生しづらい。なので、課金したユーザが「金払っているのになんなんだコレは」と言っても、買ったのはコーデックであってキャプチャデバイスを制御するソフトウェアではない、というカラクリ。

 購入サイトには直近のレジスト数の情報がでていて、一日に10ライセンス以上、どんどん売れているように見える。このペースだと下手なコンピュータエンジニアの月給を超える副収入が生じているはず。開発者の収入は給料の倍になっているかもしれないし、そのソフトウェアの出来を思うと、本職では余裕でもっと稼いでいる人かもしれない。

巧いなあと思いつつも、ちょっとずるい気もする。なぜなら有償のコーデックを使わないと動かないような文面がサイトにあって、それがインストールされていないと、それ以外の部分も利用できない点。文面を素直にとると、多くの人は、そのソフトウェアを動かすためには有償のコーデックを買わないといけないように理解するだろう。実際にはコーデックにレジストしても、録画時のウォーターマークが消えるだけだ。録画を主眼に置いていない人はコーデックにレジストしなくても十分に使えてしまうし、他のコーデックを組み合わせて使えば回避はできる。

私も実際コーデックを買わないと使えないのかと思ったけど、とりあえずレジストせずに動かしてみて、この仕組みを理解して、ちょっと感動した。

このソフトウェア(の事実上フリーな部分)は DirectShow のほか Direct3D をはじめ各種マルチメディア系の API を駆使しているのは見ればすぐにわかるし、開発には相当時間がかかっているのがわかる。キャプチャデバイスをいっぱい持っていて、リリースにあたっては動作検証やドライバ不具合との戦いも色々しているのだと思う。また、有償提供されているコーデックも、これはこれで動かしてみるとすごい。 確証はないけど、とあるユーザの手元でにある Core2 Duo のマシンですら IkaLog を動かしながら録画ができてしまうのは、たぶんコイツのおかげなんだと思う。

ところで時々”どうして IkaLog で金を取らないのか”と聞かれるけども、 IkaLog もキャプチャデバイスと組み合わせて使うものでソフトウェアの実装レベルで互換性を全て吸収できるようなものでもないし、仕組み的に環境依存で動かないことも考えられるので、そのような場合にはサポートしきれない、また画像認識というアプローチ上100%の精度は出せないという気持ちがあった。下手にマネタイズしたら怒られるかもしれないというのも。

 Web カメラ対応をまじめに考えていたときは、高品質な Web カメラの代わりにスマートフォンに付いている高品質 CCD カメラを使え、IkaLogに画像を送信するだけの「イカログカメラ」は有償化しようと思っていた。結局、Webカメラベースでの画像認識はチャレンジが多かったので、それ自体を無くしてしまったけど。