プロセッサの仮想化支援機能は2006年頃の製品から実装されるようになり、2007年以降に提供されたプロセッサのほとんどに搭載されています。一部の廉価なプロセッサでは実装されていない場合もあります。
x86系プロセッサに搭載されている仮想化支援機能は、プロセッサの種類やベンダにより違いがあります。
- Intel製プロセッサの場合: VMX, VT-x
- Intel製IA-64プロセッサの場合: VT-i
- AMD製プロセッサの場合: SVM, AMD-V (Pacifica)
プロセッサの仮想化支援状況を確認する一番簡単かつ確実な方法は、Linux(ディストリビューションのインストールCDや1CD Linuxなどでもかまいません)で起動し、シェル上で下記のコマンドを実行し、確認することです。
# cat /proc/cpuinfo
■ Intel 製プロセッサの場合
Intel プロセッサの場合、 /proc/cpuinfo の flags 行にフラグ vmx が出力されていれば
VT-x がサポートされています。
[root@quad ~]# cat /proc/cpuinfo processor : 0 vendor_id : GenuineIntel cpu family : 6 model : 23 model name : Intel(R) Core(TM)2 Quad CPU Q8400 @ 2.66GHz (中略) flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush dts acpi mmx fxsr sse sse2 ss ht tm syscall nx lm constant_tsc pni monitor ds_cpl vmx est tm2 cx16 xtpr lahf_lm bogomips : 5332.91 ....
■ AMD 製プロセッサの場合
AMD 製プロセッサの場合、 /proc/cpuinfo の flags 行にフラグ svm が出力されていれば
AMD-V がサポートされています。
■ 対応プロセッサを利用しているのにフラグが立っていない場合は....
使用中のプロセッサが仮想化支援機能を持っているにも関わらず、これらのフラグが
表示されない場合、おもに以下の理由が考えられます。
- BIOS設定上で仮想化機能の無効化されている(有効化されていない)
- 下位仮想化技術やハイパーバイザによりマスクされている
- Linuxカーネルがあまりにも古すぎて、仮想化支援機能を検出していない
■ 参考
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